幼少の頃より、明治生まれの祖母のもと、着物の美しさや着た時のたおやかな美しさを、身近なものとし親しんでまいりました。着付けが難しい、動きにくい等の理由から着物を敬遠する方が増え、日本の民族衣装である着物は、衰退する一方です。「着る」ということだけではなく、着物を着ることに込められた日本人の「祈り」という心をも忘れ去られようとしています。
20代で、着物の着付け教授資格を取得、量販店呉服部の総責任者として勤め、着物と日本の民族衣装としての歴史に触れ、今では、歴史そのものから。東北の歴史に関わる多くの人物を、「東北の底地から」と題して、講演をしております。
歴史から掘り起こす多くの知識の中から、帯の美しさと結びの華麗さを、単に着物を着るときに結ぶだけではなく、その中に秘められた芸術性を、帯単品を結い上げることにより、オブジェとして鑑賞できるものを作るようになりました。

 日本の着物は、帯によって結ばれ形が整います。これは、機能として着物を「結ぶ」だけではなく、着る人への深い祈りが込められているのです。
帯結びをあらためて振り返るとき、「結ぶ」だけで形作る結びの美しさを失うことは惜しみて余りあることではないでしょうか。
着物を着る機会が減ったため、タンスの中に置き忘れられ顧みられない美しい帯に込められた思いと時を結びなおしたいと、思い立ったのが「ゆい帯彩結実」を作ることになったきっかけです。
「ゆい帯彩結実」は、帯を裁つことも縫うこともなく「結ぶ」という手の業だけで、オブジェとしての「ゆい帯」を作り上げております。
一本の帯が、結び方を変えるだけでこんなにも、様々な表情を見せてくれるとは、思いもしませんでした。しかも、結びを解くことで、一本の帯に戻り、再び身に着けていただけるとはなんという不思議さなのでしょう。古来より祈りを込めた結ぶという日本の着物文化を、今再び「帯と結びの新たな出会い」として、皆様にご紹介してまいりたいと思っております。

ゆい師   結衣 眞季子

活動実績
2021年 7月 盛岡川徳朱雀の会出展
  7月 東京芸術劇場「第29回国際平和美術展」
  8月 英国美術家協会名誉会員として推挙を受ける。
  10月 ニューョ-クカーネギーホール
  12月 京都清水寺圓通殿「第三回藝展」
2022年 2月 上野の森美術館「日本の美術展」
  3月 ヴェネチアクエリー二・スタンパリア美術館
  8月 ロンドン大英博物館内マルギャラリー
2023年 3月 パリユネスコ本部内「第30回国際平和美術展」
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